フランス発、グランクリュをガラス管で提供するコンセプト『Wine in Tube』に注目

「ワインをガラス管で購入して味わう」というコンセプトを、フランス、ボルドーに本社を置くWineinTube(ワインインチューブ)社(通称WIT)が商品化しています。

 

WITのコンセプトは、これまでの「高級ワインはボトルで」という考え方とは全く異なったものであり、昔ながらのワインファンには突拍子もないアイデアであるように感じられるかもしれません。しかしよくよく考えてみれば、今後ニーズが広がっていきそうな商品です。

ワインを1杯だけ家で楽しみたい人たちにとって、ボトルワインを1本購入するのは、量も多いし、重たいし、躊躇してしまうこともあるのではないでしょうか。1杯分だけ入ったガラス管(WIT)でワインを購入すれば、持ち運びも軽くて嵩張らないし、通常なら手の届かない高額のグランクリュだって、ずっと身近なものになります。

WIT のフランスでの希望小売価格は4~12ユーロ。お財布への負担も軽くて済むわけです。確かに大胆なアイデアではありますが、この商品によって今後新しい層のワイン消費者も開拓できるかもしれません。

 

WIT誕生までの運び

 

WITは、ワイン醸造技師のロラン・ドクラスト(Laurent de Crasto)氏によって、2006年に開発されたコンセプトです。ワインのサンプル用にガラス管を使用したいというワイナリーのために開発をはじめたものの、一般の人にも利用価値が高いコンセプトだということを途中で意識し、客層を拡大して構想し直しました。研究と設備開発に60万ユーロを費やし、WIT社の工場は2010年に始業。現在は、同社のホームページhttp://www.drinkintube.com/から直接発注することができます。

 

WIT ってどんなもの?

 

WIT社では、ワインは6~10clのガラス管に入って販売されています。ガラス管はもちろん密閉されており、空気も入りませんので、ワイン酸化の恐れはありません。また、工場でガラス管にワインを移す作業も酸素に触れない環境下で行われています。

 

現在は高級ワインが中心

WIT社で現在取り扱いのあるワインは、フルボトルでは手の出しにくい、いわゆる高級ワインです。WITのコンセプトは、ワインだけでなく、スパイスやハードリカーにも適用することができます。今後どんな種類のWITがでてくるのか、楽しみにしていましょう。

 

 

 

Photo : http://www.wit-deluxe.dk/wit_accessories.html