スペインのブドウ品種、メンシア(Mencia)に高まる注目

世界のワイン情報誌で昨今注目を浴び始めたブドウ品種メンシア。とはいえ、最近改良された新種ではなく、イベリア半島に最初に植樹されたブドウ品種の一つです。ではなぜこの古いブドウ品種に注目が高まっているのでしょうか。

 

メンシアとは

アメリカのワイン評論家の間では、彼らが見つけた新しいブドウ品種だと謳っている人たちもいますが、実はスペインに昔から育つ古いブドウ品種で、2000年前に古代ローマの文人小プリニウスが好んだという記述も残っています。

メンシアは、果皮の厚い白い果肉のブドウで、房は小振り、実は楕円型をしています。メンシア種から造られたワインは、輝きを帯びたガーネット色で、ラズベリーやカシスを思わせるアロマがあり、爽やかで酸味を備えた、タンニンのしっかりした味わいです。カベルネフランと比較されることの多いブドウ品種ですが、実は、ポルトガルのブドウ『le Jaen』と同じブドウ品種です。

 

スペインでの植樹面積は9千ヘクタール

メンシア種はレオン地方で多く栽培されており、スペインで生産される68%がこの地方産です。また、サモラ、ルーゴ、オウレンセでも栽培されています。DOバルデオーラス、DOモンテレイ、DOリベイラ・サクラ、DOビエルソの主要品種であり、DOリアス・バイシャスでは補足品種としてブレンドすることができます。スペインでの植樹面積は約9000ヘクタールで、ビエルソのきつい勾配の、水晶と石盤石を多く含む土壌の斜面で栽培されるメンシアが最も、このブドウ品種の特徴をよく表現している、と、いわれています。この地のメンシアはミネラルが豊かで、長期熟成のポテンシャルの高い、エレガントでフィネスのあるワインとなります。DOリベイラ・サクラは、その代表例で、ものによってはより軽やかでさわやかさがあり、若いブルゴーニュのようなニュアンスがあるものもあります。

 

メンシアワインの特徴

メンシア種のワインの魅力は、暑い地方で造られたワインでありながら、爽さと軽やかさがあるところでしょう。樽香のきいた濃厚でパワフルなワインではなく、デリケートでエレガントな味わいで、イベリコハムや豚の頬肉、カモ料理などとよく合います。

メンシア種のワインはご存知でしたか。

 

 

Photo : © Igor Mojzes_Fotolia_60490782_S